横浜市都筑区の自然素材のリホーム・新築などの建築から、家具製作・ものづくりのレンタルスペースまで家造りとものづくりをトータルサポートするお店です

         


ものづくりあれこれ エッセイ

ものづくりには愛が必要なのですよ
つくったものでその人が見えてしまう
安くて早くて便利の罠
モダンという名をつければいいのか



ものづくりには愛が必要なのですよ


ものをつくっていると とてもしんどくなることがあります。
つくるということは、非常にエネルギーが必要な作業なのですね。

いろんなことにこころをくだいて、安全面だとか、機能面だとか、
デザイン性だとか考えます。
つくってみると安全面を重視すると使いにくかったり重かったり。

デザイン性を重視すると壊れやすかったり、扱いが難しくなったり。
いろいろです。

適当に「こんなもんだろう」とつくると「こんな程度のもの」が
できてしまいます。
ものづくりをしているとその時の自分がでてしまうので嘘がつけない
ものですね。

しかもずっと形として残ってしまう!きゃー



料理はものづくりの原点のような気がします。
「時短」なんてものが流行っていた時期がありますが、
中には最低なものもありましたね。

早く作るということが目的になってしまって、これだけの
時間で似たようなものができるのはすごい!という感想を
述べている人がいましたが、まあちゃんちゃらおかしいと
しかいうことがありませんね。

確かに職人というものはどうやったら効率よく時間を短く
できるかを考えます。
ですがそれは「似て非なるもの」をつくるためではありません。

にせものなんか嫌ですよね。
料理なら美味しく作ることが目的であって、まあだいたい
こんな味ならいいんじゃない?なんて省略すればいいという
ものでもないでしょうに。

そりゃあ、かまどで炊く御飯が一番と分かっていても、かまど
を誰でも用意できるかという物理的な問題はあろうかと思いますが
できる限り美味しく、時間が許す範囲で手間を惜しまず、
何て考えるのが普通なのかと思っていました。

最近ではグリルを使うと洗うのが面倒だから使わないとか、もっと
酷くなるとまな板が汚れるから使わずに出来るものはないかしら
という人もいるとか!?おそろしいー!

たいして美味しくないものをつくってみたり、コストパフォーマ
ンスがいいとか悪いとかいって物事を判断してみたり、本当に
それが必要な場面なら致し方ないにしても、日常を疎かにして
本当に大事なものを作りたいときに「本当のもの」が作れる
のでしょうかねぇ。

適当なものを作って、それを食べて、にせものでつくられた体では、
「つくる」というとてもしんどい作業はできない。
途中で心が折れてしまうと思うのです。

それでまた心がこもらない、いや、「めんどうくさい」と思った心
そのものが形となってしまう。


つくるということの究極は女性が子供をつくるということではないかと思っています。

確かに男性の力も必要なのですけれど、子供を身籠ってからの女性はこころも
体も両方から一心に育てていくわけですから、まさに命そのものを与える、
これ以上のことはないでしょうね。


だから女性には安心して子供を育ててほしいですね。
男ができることなんてそんな安心を少しずつ積み重ねて作っていくことぐらい
なのでしょうか。

だから日常の些細なことのひとつひとつを大事に出来ないと女性は安心して
子供に集中出来ないわけです。

家事なんてめんどうくさいとか何か適当にどうにかならないか、なんて考えて
いると身の回りがたちまち偽物で埋め尽くされます。

男は仕事に集中していればいいなんて時代は長い日本の歴史の中でごく最近の
100年くらいじゃないですか?

江戸時代なんて男向けの子育て・家事指南書が普及していて日夜勉強されていたとか。

必要な時だけ急に出来るようになればいいのですけど人間そうは上手く出来ない。
ですから日常から心を込めてものをつくる必要があるわけです。

でもまあ、これはしんどいですからね、たまには息抜きも必要だから趣味でも
もってリフレッシュしながら。

女性のためにって、男ってけなげですねぇ。
あれ、こんな話でしたっけ・・・。

そうだ釣りでもいこう。うんうん。