横浜市都筑区の自然素材のリホーム・新築などの建築から、家具製作・ものづくりのレンタルスペースまで家造りとものづくりをトータルサポートするお店です

         


ものづくりあれこれ エッセイ

ものづくりには愛が必要なのですよ
つくったものでその人が見えてしまう
安くて早くて便利の罠
モダンという名をつければいいのか



つくったものでその人が見えてしまう

以前テレビを観ていた時に、爆笑問題の太田さんが、美術大学の学生の質問にこたえているところがありました。

自分が納得するものが作りたいという側面と、それでは仕事としてお金をもらえないという葛藤があるとか。

それ、凄くわかりますね。
どう答えるのかと思っていましたら「とにかく何でもやってみるのがいいと思うんだよね」と。

というのは「何をやっていても、それこそ人の真似をしていても結局自分が出てしまうのだから」と。

だからとことんやれるだけやってみていろいろなことをやってみて、苦しむだろうけれど、結局自分が出てしまうから心配しなくていい、という趣旨のことを仰っていました。

私はこの回答にとても感心して、今では自分の言葉のように偉そうに使わせてもらっています(笑)


それから私のものづくりの物差しは「どんな自分がでているか」になりました。
つくられたものを見る時も同じです。

本当はこう作るのが一番なのだけれど大変だからこう作ってみた、という場合
本当にそれが妥当な選択肢だったのか、ただ面倒だったからか、顧みます。

その時の自分がそのまま出てしまっているものに向き合うことは恐ろしいことですね。
形が嘘をつけない。やはり反省も多いものです。

つくるという作業がいつからか今の自分の確認作業になっているときがあります。

私は料理が好きなのですが、自分が作ったものを食べながら、
慣れでちゃんと出来上がりの量から塩加減を推測していないから、しょっぱくなったとか
迷いがあると、火を通しすぎて材料の味を台無しにしてしまったとか。

なかなかものづくりというのはあまくないものですね。