横浜市都筑区の自然素材のリホーム・新築などの建築から、家具製作・ものづくりのレンタルスペースまで家造りとものづくりをトータルサポートするお店です

         


建築・ものづくりのことから人生論まで(?)私の意見をつらつらと掲載しております。

一般のお客さまは建築に関していろいろと分からないこともあろうかと思います
プロ職人の観点からお話していきたいとおもいます。

日本の建築
〜「いい家とは何か」を求めての旅記録〜
奈良の建築
京都の建築
鎌倉の建築
白川郷の建築
日本の古い町並み

白川郷の建築
白川郷はいいところですね〜。
鎌倉は観光地化が行き過ぎて町並みとか、その土地の気候を感じるようなところが少ない。

こちらはみんなで大事に守ってきているのだという感じが伝わってきます。

観光地価格ということもなく、宿も良心的価格ですし、物価もそれほど変わりありません。

建物は雪深い地方の知恵が盛りだくさんです。
冬は雪深く農作業もできないので養蚕が盛んな地域で
三層構造になっているところが多いですね。
茅葺屋根にはあこがれますね!
雰囲気の良さといい、建物が柔らかく包んでくれるような安心感があります。

また軒先の縁側がとても気持ちのいい空間になります。
建築するときに軒の出が長いことが雨に対して大事なだけでなく、心理的にもとても落ち着くことに気づかされました。

木組は大きい梁や柱を使用して上からの荷重に耐えられるようになっています。

さらに何といっても合掌造りと呼ばれる屋根の造り方に特徴があります。

合掌造りは屋根の構造である合掌梁が手の指先をくっつけたような三角形を構成しています。

そしてとても面白いことにこの屋根、実は建物とつながっていません。

屋根が骨組みごとのっけてある、という感じでしょうかね。

写真のような合掌梁の下の部分が鉛筆のように削ってあり、その受けている部分は「駒尻」と呼ばれる穴が開いています。

そこに乗っけてあるのですが、地震などが来るとその穴の大きさで屋根部分が揺れるようになっていますが揺れが収まるとまた穴の中心に戻っていくようにに掘ってあります。
2階3階は明かりを確保するために窓がありますが大きい建物なので暗いです。

茅葺屋根はどうしても雨で傷みやすく、虫がつきやすい屋根です。
常に火を焚いて煙で燻すことで乾燥し、虫を付きにくくすることができます。

また屋根組の一部が縄で組んである単純構造ですがこれが煙で燻されることに強靭な鎖のようになっていきます。

現代建築の金物のように取り付けた当初が最大力で経年劣化していくのと違い、こちらは時間の経過とともに長期間強靭さを保つことができます。

あったまいい!

合掌造りはその用途から急な勾配の屋根づくりではありますがこの山間の地方にあっているなと思います。

夏は田畑を耕し、冬は養蚕で一生懸命働けるようにという工夫がありますよね。


今ではその土地土地でいろんなマンホールがあるそうですね。

何気なく見つけてデザインもいいなと感心しました。
写真で見るとそれほどでもないのですが、川がエメラルドグリーンなのでびっくりしました。
きっと鉱石の関係なのでしょうけれど鮮やかさに思わず撮影。

でも写真だと印象と違うのですよね。
八時間運転した疲れでそう見えたのでしょうか・・・。

こちらは帰りに寄った高山の町並みです。
賑やかです。

古い建物が連なっていて古くから栄えていた地域ということが分かります。

なかなかの遠方旅行でしたが友人と素晴らしい経験ができました。感謝!

是非また行きたいと思います。
今度は近くでキャンプでもしたいなあ。